にじお的、極小住宅に求める三つの原則
それが豪邸であろうと粗末な小屋であろうと、そんなことは重要な問題ではない。
私にとって住宅に必要なことは、以下の三つである。
@ 住まいは、安全でなければならない。
A 住まいは、自由でなければならない。
B 住まいは、なにより幸福追求のできるものでなければならない。
簡単に言えば、雨や風、騒音が侵入しないことはもちろん、プライバシーを守り、
採光や通風を計画的に確保することによって寒さ暑さをしのぎ、害虫などの侵入を
許さないことであり、住まうことによってストレスの一切を作り出さない家でなければ
ならないということである。
人間としての最低限の生活、いわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」が確保
されるべきことは、言うまでもない。
もっとも、何をもって健康で文化的な最低限度の生活なのかと言うことについては、
色いろと考えは異なることだろうと思うが、私のそれは、多くの人が考えるそれより
も数段、低いかも知れない。もとより物欲や食欲、金銭欲や出世欲といった欲の
少ない性質(たち)に生まれついているものですから。
ちなみに、
東総ベースは、先の3.11(東日本大震災)において、震度5強の揺れによる液状化
および7mを超える津波によって全壊336世帯、大規模半壊434世帯、半壊510世帯、
一部損壊2,488世帯、合計3,768世帯と、市内全世帯の約15%が被害を受けたエリア
にあり、ここは近くに想定される東海、東南海、南海地震においてはやはり震度5強、
9mを超える津波が想定され、加えて房総半島の東方沖には空白域があり、これが
近い将来に未曾有の大地震を引き起こすと言う専門家の意見もある。(これはTVの
報道番組で見たし、新聞にも記事が掲載されもした)
富士山の噴火の影響は少なそうだけれど、関東ローム層が厚く堆積している地域で
もあることから、被害は無いとも言えないかもしれない。
また、これも近く起こるだろうと言われている首都圏直下型地震の際(東京湾北部
地震(M7.5))でも当該地は震度5強と想定が出されていることから、その地震の
際にはシェルターとして使える程度の強度は確保したいと考えて造った。
ここではロフトを設けることはせず、屋根を最も安定したAトラス構造としている。
洞爺湖ベースは、時折噴火する有珠山の影響下にある。ただ根拠は無いのだが、
勝手に壮瞥川の東側には降灰と地震以外の被害はないはずと決めている。
ただ唯一、壮瞥滝が決壊した時には逆らわず、流れに吞まれようとも決めている。
|